Japan Blockchain Newsletter #40(3.22~3.28)
CoinbaseがAMA実施、フィディリティETF申請、Decryptトークン、アフリカDeFi信用組合、FATFガイダンスの問題点、Uniswap V3 他...
今日の10時に大きめのリリース出します。ぜひ見てください。
1年ぶりに代表戦が開催されましたね。A代表は久しぶりに気合いの入った良い試合だったように感じました。僕はずっとフォワードだったのですが、キーパーよりも走らないと言われていたので現代サッカーでは生き残ることはできないでしょう。
代わりに現代テクノロジーで生き残っていこうと思います。今週もやっていきましょう!!
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※各トピックごとに重要度を★で表しています。
初級
1. マンチェスターシティがファントークンを発行 ★☆☆☆☆
Chilizの運営するSocios.comで、ついにマンチェスターシティのファントークンが発行されます。
僕は10年来のシティファンです!ファントークン買ってみようと思います。なるほど、これがファントークンのポテンシャルかと感じています。
https://www.socios.com/manchester-city-to-launch-fan-token-on-socios-com/
2. CoinbaseがAMAを開催 ★★★☆☆
IPOを控えるCoinbaseが投資家に対してAMAを行いました。3日間かけてCEOのアームストロング氏が自ら対応していたみたいで、特に話題になっていたのは将来的にCoinbaseでCBDCをリスティングする可能性があることや、Coinbase株をセキュリティトークンとして発行する可能性があったのかなどについてです。
CBDCはブロックチェーンベースであればCoinbaseでリスティングする可能性があるといいます。セキュリティトークンは、市場がまだまだ未成熟で投資家が広く平等に参加できない可能性があるとして選択肢なかったとのこと。
また、台頭するDEXに対してどのように捉えているかとの質問もあり、これに対しては、Coinbaseはそもそも暗号資産が広く普及することであれば全て歓迎するとして、今後はDEXを含むDeFiへの積極的な参入も計画しているとしました。
https://www.reddit.com/user/CoinbaseListing/comments/m71qrc/hey_reddit_im_brian_armstrong_ceo_and_cofounder/
3. フィディリティがビットコインETFを申請 ★★★☆☆
金融大手の米フィディリティが、ビットコインETFを申請しました。レガシー金融としては初の事例です。米国では未だにETFに承認されてはいないものの、少しずつ風向きは変わってきているのではないでしょうか。
カナダでは既にビットコインETFに加えてイーサリアムETFも申請されています。日本でもどこか申請してください。
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1852317/000119312521092598/d133565ds1.htm
中級
1. Decryptが独自トークンを発行開始 ★★☆☆☆
暗号資産メディア大手Decryptが、イーサリアムを使った独自トークンDCPTの発行を正式に開始しました。Decryptの記事を読んだりシェアするとDCPTを獲得することができます。
Decryptは、現在のWebメディアの一般的なマネタイズモデルであるWeb広告からの脱却を図り、トークンモデルへの移行を画策しています。トークンモデルのイメージとしては、トークン自体の価格を上げていくこともあげられますが、記事を読むことでトークンがもらえることからPR記事の閲覧数を増加させられることも想定できます。
また、PR記事の印象を従来のものよりも改善することができる可能性も考えられます。実際、今回のローンチパートナーとしてファイルコインがPR記事を公開していますが、印象はむしろプラスに感じています。(いち早くトークンモデルへの移行をサポートしているという印象を受けています)
この手のトークンエコノミーが今後どのような影響を与えるのか注目したいところです。
https://decrypt.co/61733/decrypt-launches-reader-rewards-token-dcpt
上級
1. ナイジェリアでアフリカ初のBSCベースDeFiプロトコル ★★★☆☆
ナイジェリア拠点のXend Financeが、BSC上でアフリカ勢初となるDeFiプロトコルをローンチしました。アフリカの人々に分散型信用組合プロトコルを提供するとしています。
DeFiの本質は金融包摂なので、アフリカからDeFiの取り組みが出てくることはとても良いことですね。銀行口座は持たないけどスマホを持つ人たちを対象に、計15億人に対して金融アクセスを提供するとのこと。まずは信用組合を立ち上げるための資金プールを提供するとしており、貸付や投資などのプラットフォームとしても拡大していくとしました。
BinanceのCZも今回の取り組みには注目しているみたいで、ローンチに際して直接コメントも発表しています。
https://medium.com/xendfinance/first-decentralized-finance-defi-and-binance-smart-chain-built-company-launches-out-of-africa-575f16f0b64c
2. FATFガイダンスの問題点 ★★☆☆☆
Coin Centerが、先日修正が発表されたFAFTガイダンスの問題点について指摘しました。
FATFガイダンスでは、中小企業でもトラベルルールに対応するための具体的な方法やステーブルコインへのFATF勧告の適用などについて定義されています。特に、ステーブルコインについてはFATFとして初めての言及で、各国で未整備状態の規制が徐々に整備され始める予感を漂わせていました。
Coin Centerは、ステーブルコインについては特に触れていませんが、non-custodialウォレットへの監視強化や匿名技術への反対声明などについて指摘しています。
FATF勧告は2,3年後に必ず日本でも適用される法基準ですので、内容については随時チェックしておく必要があります。
https://www.coincenter.org/a-quick-analysis-of-fatfs-2021-draft-cryptocurrency-guidance/
3. UniswapがV3を発表 ★★☆☆☆
Uniswap V3の内容が発表されましたね。5月5日のローンチ予定みたいで、その後すぐにOptimismへの対応も計画しているとのこと。Synthetixに次ぐ導入事例になりそうです。
Optimismへの対応はV3の初回ローンチからは対象外で、今回は主にLPの資本効率を改善する仕組みやLPの収益となる手数料の%を動的にする内容などが盛り込まれています。
手数料率の変更ですが、これまで統一されていた手数料率を3段階に分けることで、リスク分散ができるようになります。V3からは0.05%、0.3%、1%から手数料率を選択可能となり、例えばステーブルコイン同士のペアではリスクを抑えつつ、ETH/DAIなどのペアではリスクを取りにいく、といった戦略が可能です。
また、過去に発生したSushiSwapなどのコピー版ハードフォークができないように、一部のコアコードにライセンス制を導入するとのこと。
https://uniswap.org/blog/uniswap-v3/
番外編(おもしろかったブログなど)
1. 暗号資産投資にESGの宿題
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR190C30Z10C21A3000000/?unlock=1
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朝ごはんを食べながら、出勤途中で、お昼休憩に、宜しければ。
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