久しぶりに週末に時間をとってリサーチができたのでQOLが高いです。
心理学ではジャネーの法則といわれていますが、2020年も残すところ1ヶ月であるということに驚いています。
人生はいろんなことがありますね。良くも悪くも、起業して本当に良かったと思っています。
今週もやっていきましょう!Go Ethereum together!!
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※各トピックごとに重要度を★で表しています。
初級
1. Libraがどうやら発行されるらしい ★★☆☆☆
FacebookのLibraが、最短で2021年に発行を開始するとの報じられました。運営を担うLibra協会が、スイスの規制当局よりライセンスを取得する方針で最終調整に入っているとのことです。
すっかり進捗がなくなっていたLibraですが、まさかのここにきて発行間近であると。まずは米ドルを担保に発行するとしています。
元々はVisaやPayPalなどの大手企業がLibra協会に加盟していましたが、相次ぐ脱退により今ではよりFacebook色が強くなってしまいました。
なので、私も以前は「Facebook主導のLibra」としていましたが、今は「FacebookのLibra」と表現するようにしています。
https://www.theblockcrypto.com/linked/85882/facebook-libra-first-stablecoin-january
2. イエレン氏が財務長官に就任 ★☆☆☆☆
バイデン新政権における財務長官に、米連邦準備理事会(FRB)の元議長であるイエレン氏が任命されることが明らかとなりました。米国初の女性財務長官となります。
FRBの管轄には、暗号資産業界で頻繁に登場する規制当局が存在します。
→「OCC:通貨監督庁」、「FinCEN:金融犯罪取締ネットワーク」、「IRS:米内国歳入庁」
CoinDeskで、イエレン氏が過去に暗号資産について言及した内容を振り返る記事が公開されていました。サマるとブロックチェーンには前向きだが暗号資産には否定的見解です。日本語にも翻訳されているので参考までに。
原文はこちら
日本語訳はこちら
中級
1. イーサリアム2.0がついに始動! ★★★★★
イーサリアム2.0への第一歩、フェーズ0が12月1日よりついにスタートします。
Beacon Chainを動かすための条件に設定されていた524,288ETHが、先んじてローンチされていたデポジットコントラクトにロックされ、12月1日にジェネシスブロックの形成が始まる予定です。
5年越し、そしてWeb3.0の実現のために欠かせないイーサリアム2.0の成功に向け、今後再び数年の年月をかけてロードマップが進んでいきます。
フェーズ0:Beacon Chainの稼働、ステーキングの開始 ←今ココ
フェーズ1:Shardingの実装、シャードチェーンのテスト稼働
フェーズ1.5:シャードチェーンのメイン稼働、PoSへの移行開始
フェーズ2:シャードチェーンのフル稼働
12月1日は、未来の社会Web3.0の歴史的な転換点となります!(初めて重要度5をつけてみました)
https://blog.ethereum.org/2020/11/27/eth2-quick-update-no-21/
2. non-custodialウォレットにもKYC規制 ★★★★☆
今週はなかなかヘビーなニュースが入ってきました…
CoinbaseのCEOを務めるブライアンがツイートで共有したところによると、現在の米財務長官であるムニューシン氏が任期満了までに暗号資産のKYCを行なっていない“個人の”ウォレットを取り締まる可能性があるといいます。
具体的には、取引所から個人のウォレットに対して出金する際に、そのウォレットの所有者を特定しろというものです。言い換えると、KYCの済んでいないウォレットには出金させるな、というものだと考えられそう。
恐らく背景には、スマートコントラクトによる資産の流れを完全に特定したという思惑があるのでしょう。主にDeFiから発生するAML/CFTが目的だと思います。
仮にこんな規制が可決されてしまったら、ブロックチェーン業界がさらにシュリンクしてしまいますよ…
https://twitter.com/brian_armstrong/status/1331744884856741888
3. Compoundで強制ロスカットが発生 ★★★☆☆
DeFiレンディングプロトコルのCompoundで、100億円規模の強制ロスカットが起きました。
原因は価格オラクルとして参照していたCoinbase ProにおけるステーブルコインDaiの価格を、何者かが不正に釣り上げることに成功。その結果、Daiを借り入れているユーザーが担保不足に陥り清算されてしまいました。
Compoundに不具合はなかったものの、Coinbase Proのみまたは特定の少数のみ価格オラクルを参照する仕組みにしていると、今回のようなことが起きた場合に被害を被ってしまいます。
https://decrypt.co/49657/oracle-exploit-sees-100-million-liquidated-on-compound?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=auto
上級
1. ステーブルコインにトラッキングプログラムを実装せよ ★★☆☆☆
国際決済銀行(BIS)が、ステーブルコインに関するレポートを公表し、集権型のものにはトラッキングプログラムを実装すべきとの見解を示しました。
今回の主張は、分散型のステーブルコインをスコープ外にしている点が重要です。あくまでも集権型のステーブルコイン(TetherやLibraなど)は、規制当局の要請があった場合にデータ提供を強いられることから、であれば最初からプログラムにトラッキングできる仕組みを追加しておけばいいのでは、というものです。
これは私も特に反対意見はないです。Daiのような分散型(将来的になる予定のものも含む)のステーブルコインが対象になっていたら話は別ですが。
https://www.bis.org/publ/work905.htm
2. DeFi保険InsurAceがシード調達 ★★☆☆☆
DeFi市場をターゲットにした分散型の保険プロトコルInsurAceが、シード調達を発表しました。投資家は、DeFiance CapitalやParaFi Capital、Huobi DeFiLabs、Hashed、Signum Capital、LunexVenturesなど。
DeFi保険はもはや真新しいものではありませんが、InsurAceは保険用の資金プールを確保するためにLiquidity Miningを実施しています。
https://www.theblockcrypto.com/linked/85553/defi-insurace-1-million
3. AvalancheがERCトークンとのブリッジを発表 ★★☆☆☆
イーサリアムキラーとして称されているAvalancheが、イーサリアム上で発行されたトークンをAvalancheに移行するための仕組みを発表しました。
イメージとしては、WBTCのようにERCトークンを担保にしてAvalanche上にトークン新規発行します。どうやらこの仕組みは、Avalancheのグラントを獲得したプロジェクトによるものみたいです。素晴らしいエコシステムの拡大ですね。
https://medium.com/avalabs/the-avalanche-ethereum-bridge-what-you-need-to-know-b450d2ece03c
番外編(おもしろかったブログなど)
~ Announcement Corner ~
1. SmartDeFi
DeFi用のロボット投資アプリSmartDeFiが、先行ユーザーの登録を受付中みたいです。
https://medium.com/smartdefi/a-new-risk-focused-investment-app-smartdefi-4ffe930dd8df
Special Thanks Japanese Crypto Community!!


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