終わってみると本当に早いもので、本日で弊社も2020年の最終営業日となりました。ジャネーの法則を実感しています。
弊社は2020年が3期目だったのですが、通期黒字の着地見込みとなりました。
マネタイズが難しいとされるブロックチェーン業界において通期黒字が達成できたのも、偏にチームを含む弊社を信じてくれているお客様、株主、パートナー、ユーザーの皆さまのお陰です。これだけ苦しい時期を過ごしていると、心の底からこう思います。
2021年もチーム一同全力で精進して参りますので、引き続き宜しくお願い致します。
そんなこんなで恒例ですが、2020年を振り返ってみようと思います。ブロックチェーン業界のトレンドなども記載したので、良ければ最後までご覧ください。
本Substackではブロックチェーン業界の重要ニュースを、毎週まとめて月曜日に配信しています。こちらも良ければ配信登録(無料)を下記より。
アナウンスなど
1月
第一回VC・CVC向けブロックチェーン勉強会
2月
4月
5月
誕生日であり、Pizza Dayです(5/22)
第二回VC・CVC向けブロックチェーン勉強会
6月
7月
8月
9月
新経済連盟・内閣官房IT総合戦略室共催「ブロックチェーン官民推進会合」にオブザーバーとして参画
10月
11月
登壇
超教育協会:第21回オンラインシンポ
日本ブロックチェーン協会:11/10(火)開催の定例会
経団連:イノベーション委員会エドテック戦略検討会
新経済連盟:ブロックチェーン官民推進会合
中国成都市政府:日中企業交流イベント
内閣官房での関係府省庁連絡会議に始まった今年は、ひよっ子ながら政策提言の場に呼んでいただいたり、大先輩方の育ててきた各種協会団体で講演させていただいたりと、起業家そして経営者として心身ともに大きく成長できた1年だったと感じています。関係各位、大変お世話になりました。
インタビュー
CoinPost:techtec 田上社長 インタビュー「世界有数のDeFiプロジェクトAave、海外から資金調達を行う理由」
仮想通貨 Watch:新型コロナウイルス感染拡大によるブロックチェーン業界への影響
これら以外にも、リリースベースで多くのメディアに取り上げていただきました。大企業だからとか誰がやっているからといった理由ではなく、我々のような小さな会社でも耳を傾けてくれるメディアの皆さまには頭が上がりません。
メディア事業もなかなか難しい業界かと思いますが、引き続き有益な情報を提供できるよう精進して参ります。
執筆した記事
今年はリリースベースの寄稿が多く、事例という観点では貢献できたかなと思いますが、1年を通してあまり深く考えることができなかったように感じています。年末年始で時間を取って考えを整理したいところです。
ブロックチェーントレンド
去年に続き、今年も振り返り&展望記事を寄稿させてもらっています。詳細は下記で解説してますので、宜しければご覧ください。
【2020年振り返り&2021年予測】2020年の暗号資産・ブロックチェーン業界をおさらい。2021年の展望も
【2019年振り返り&2020年予測】2020年の仮想通貨どうなる?今後の重大予想とブロックチェーン業界のおさらい
この中から、2021年特に注目すべきトピックをいくつか掲載しておこうと思います。
CBDC
2020年はCBDCの1年でした。2019年の振り返りで既にCBDCには言及していた程度には海外では話題になっていましたが、日本は何事も数年遅れているので今年がメインでしたね。
米中冷戦によって、世界は今後ブロック経済を加速させます。香港が国際金融センターでなくなった今、米中の経済ブリッジとなるのは日本です。ヨーロッパはユーロ圏なのでブリッジにはなりません。
中国に負けじと米国がCBDCに取り組むなら、日本でもCBDCがブリッジ通貨として必要になります。
トラベルルール
いつになったら整備されるのでしょうか…
業界で唯一マネタイズできている取引所でも対応にこれだけ苦労しているものが、2021年はnon-custodialウォレットにまで対象になろうとしています。詳しくはこちらを参照ください。
イーサリアム2.0
10~20年後、2020年最大の出来事だったねと言われるであろうトピックが、イーサリアム2.0のローンチです。
Web3.0の基盤システムとなるイーサリアムが、さらなる処理性能を携えるべく過去最大のアップデートを行いました。今後、数年かけて残る3つのアップデートを行なっていきますが、その1つ目が2021年中に予定されています。
その他
その他のキーワードとしては、「セキュリティトークン」や「NFT」のマーケットが盛り上がりそうです。
さて、今年は何と言っても通期で黒字着地の見込みとなったことが最大の出来事です。売上はYoY+210%での着地見込みとなりました。
要因としては、主に以下の取り組みがあげられるかなと思います。
COVID-19への早期対応
変動費のみならず固定費の大幅削減
企業向けサービスの安定収益
海外からの売上
COVID-19に関しては、WHOがパンデミックを宣言した3月11日よりも前、2月中には長期化に備えた経営戦略の見直しを行なっていました。主に変動費の削減と売上の拡大です。
一部固定費の削減のためオフィスの早期解約(4/6付で解約←2ヶ月前申請だったため2月中に届出)も行い、マーケティングはもちろん研究開発も3月中に一時ストップしました。
一方で、エンタープライズブロックチェーン領域への事業転換を進め、売上の拡大を最優先事項に設定しました。マネタイズが難しいとされるブロックチェーン業界において、この1年はチーム一同本当に頑張ってくれたと思います。
COVID-19で改めて実感したことは、時差以外に国境は本当に消滅しているということです。この1年、海外からの売上が全体の4割を占める程度にまで拡大しました。
海外との取引は、普段学ぶことができない多くの発見がありました。KPIを何に設定しているのか、ROIはどこまで深く仮説を置くのか、いつになったら入金してくれるのか、などなど…国や担当者のバックグラウンドによって様々で、非常にエキサイティングな体験をすることができました。
個人的には、経営者としてCOVID-19を体験し、改めて経済学そして貨幣論に関心が湧くようになりました。2021年中に何か具体的なアクションを発表できるよう、少しずつ進めています。
COVID-19によって苦しい思いをされている皆さま、我々もなるべく資金を貯め込まず消費に回すことで流動性の向上に貢献できればと考えています。
まだまだ先行き不透明な時期が続きますが、経済が復興するまで辛抱強く頑張りましょう!(届け…!)